輪廻転生、何度か描いてるけど多くの場合誤解されていて
誤:また生まれ変わって新しい人生をやり直せるならいいですね
正:この世は苦なので、生まれ変わらないように修行しましょう。(輪廻はあることがインド哲学の前提)
まず、前提として、輪廻がないのかあるのか、こればかりはわからん。
ひろゆきがなんか適当なこと言うてたが、何に生まれ変わるかはわからないことも含めて、仮に有るとすれば
修行して解脱することになる。
輪廻転生が実装されてるインド哲学では、修行して抜け出すという話しになっていた。
しかし、現代はそういう感じではなく「無いやろ」の方が強いと思う。
ただ「生まれ変われると良いねぇ」くらいの捉え方としてはぼんやり存在してるという感じ。
しかしこれは誤りの解釈。
生まれ変わりたい人は、そもそもこの世における苦痛と快楽のバランスを見誤っている。
存在する最高の苦痛を受けることを引き換えに、どんな幸福でも与えますと言われて受けるアホは居ない。
苦痛を避けることの方が快楽を得ることよりも重要であり
苦痛を避けることを目的とするなら「生まれないこと」が最善になる。
反出生主義におけるマトリクスが否定されていないのはこういう理屈で。
ありとあらゆる病気や拷問、精神的苦痛は、殆どの場合、たかが快楽なんかとは引き換えには出来ない。
ショーペンハウアーの言う通り「さほど不幸でないことこそが幸福」であるのは事実だろうと思う。
無いものばかりに目を向けてしまうと忘れてしまうが、
生きている時点で苦痛なものなのだから、その苦痛がさほど大きくないなら十分に幸福であると言える
が
それも、死ぬまでの一時的な安楽でしかない。
人はいずれ死ぬ。
その時、及び、その過程で心の痛みを含めた苦痛が、どういった形で自分を襲うのかは知らないけど
可能ならば味わいたくないものだと思う。
そう考えると
自殺が悪い選択だとは思えないのだけど。
不確実で不条理な何かに殺されるよりも、選択して死ねる方がまだマシだ
でもその選択はボクには出来そうもない。
おそらくそうなのであろうと言われている通り、輪廻転生なんてない世界で、死ぬ経験なんて、一回限りにしてもらいたい。