チェルシー販売終了のニュースから分散投資のメリットを感じるのは僕だけでしょうか。
どんなに過去栄えていたものでも、いずれは衰退するのです
落ちる時の話
「アメリカが世界経済の中心で、アメリカが没落したら他も落ちるから一緒。」みたいな話がある。
たしかにそれはそうかもしれないが
未来が予測できるならその人は大金持ちになれるというのが市場の鉄則なので
こういった言説は役に立たないと思う。
アメリカだけ衰退する未来がゼロだとは言い切れない。
何が起こるかわからない。予測不確実だから分散するんだ。
ターミネーター2を作った映画会社
「カロルコ・ピクチャーズ」という映画会社があったらしい。
ランボー初代三部作やターミネーター2を制作した会社
この会社の株が組み込まれていたラッセル3000というインデックスファンドは70倍以上になっているが
この映画会社は倒産している。
何が起こるかわからないから、可能な限り分散した方がいいと思う。
上がる時の話。
「S&P500からGAFAMなどのITを抜くとTOPIXと同じ上昇率だ」なんて話があるらしい
実際に調べてないから詳細は知りません。
株価を押し上げているのは一部の会社であり、多くの会社が倒産低迷している。
インデックスの中身は変動している。
この事を忘れてはいけない。
先程のラッセル3000の株価を押し上げた利益のほとんどは、わずか7%の企業の成長 によるものだったらしい。
上昇においても、全体による恩恵というより、僅かな割合の企業による恩恵が占めている。
僕はこういった、これから上がる未発見な物に対する期待も込めて、世界分散を選んだ。
政治的な理由での多国籍企業への圧力
S&P500は良い指数だし間違うことはないが、それは米国内に限った話であることを忘れてはいけない。
もちろんグローバル化している現在、S&P500の企業は色々な国でビジネスをしている。
しかし日本人なら少しは考えたことがあるはずだけど
アメリカ企業に経済依存する状態が続いていて日本に得があるのだろうか?ということ。
それは多くの国々で思案されている事だと思う。
グローバルIT企業の影響が強くなればなるほど、「ちょっとウチで商売するならもうちょい考えてください」のツッコミはこれから増えていく。
自国経済の成長に直接的にプラスとは言い難い状態を野放しにするのは、さすがに愚策だと思う。
それらがバランスする時に、企業の利益が損なわれる可能性は十二分にある。
故に国の分散もすべきではないだろうか?
栄枯盛衰、諸行無常
ここ最近、Appleは株価を下げた。以前なら指数もガッツリ下がるような影響を及ぼしていたがそれも落ち着いてきた。
栄枯盛衰、諸行無常。
どんなものも同じ立場で居続けることはない。
万物は常に変化するからこそ、今の常識で考えない方がいい。
極端な話だが、東電株は年金代わりだと言われていた時代があった。
予測出来る事をベースに考えることにはあまり意味がない。
予測不可能な事が起きることを前提で、可能な限り分散する事が良い選択だと言えるのではないだろうか。
余談1:半導体ブーム
最近学んだことを少しメモる。
「投資で成功した人は死んでいた人」なんて言葉があるけど
人は盛り上がってる所にスイッチングしやすい生き物らしいので
最近のAI期待からの半導体ブームには不安を抱いている。
余談2:自社株買いは配当より株主への恩恵が高い
現金増えてる感覚ないと面白くないのかなーなんて考えて、高配当株を調べてたんだけど、誘惑が消えた。
「配当より自社株買いの方が株主への恩恵が高い」 という事を知り納得したから。
HDVやVYMを少しもっているけど、これもVTかオルカンにして、必要な時に売る方向にしようと思う。
配当金は取り崩すタイミングで、心理的ハードルを低くできて楽だという話がある。
確かにそうだけど、自動売却にしてしまえばあまり関係ないようにも思う。
何より僕はまだ取り崩すタイミングに至ってない。
先の不安を考えすぎなくても、その時にはまぁなんとかなるだろう。
まぁでも、年齢重ねて認知機能が衰えた場合に厄介なので
インデックス銘柄でも、オルカンがなかった時代の商品とか、バラけてるやつがちびちびあるのでまとめていこうかなとは考えてる。
ラッセル3000の話はサイコロジーオブマネーで学んだことです。
心理面の問題を徹底的に支えてくれる良書なので投資やお金に不安がある方にはおすすめ。